オリンピックにスポーツクライミングが追加されました。コロナの影響もあって、東京2020は2021年に開催される予定です。
スポーツクライミングは、全世界から選ばれた男女各20人で予選を行い、決勝に残った8人で金メダルを競うスポーツになります。
ここでは出場枠の獲得条件や選考基準、日本代表の内定者は誰なのか?についてご紹介します。
目次
東京オリンピックの出場枠は?
東京オリンピックの出場枠は、以下の3つがあります。
①予選枠(男女各18名)
②開催国枠(男女各1名)
③三者委員会招待枠(男女各1名)
予選枠の18名の内訳は、以下の3つに分かれます。
A.クライミング世界選手権(男女各7名)
→7位以内の上位2名
B.オリンピック予選(男女各6名)
→6位以内の上位2名
C.各大陸選手権(男女各5名)
→出場枠を持たない最上位
しかしオリンピックに出場できるのは一つの国で2名まで。
日本は強いのもあって、これだと出場枠が最大5名になってしまいます。
そこで日本の選考基準は、次のようなものになります。
日本の選考基準
日本山岳・スポーツクライミング協会は、日本の選考基準を以下としています。
①2019年クライミング世界選手権の7位以内の日本人最上位選手(男女各1名)
②2020年5月予定のコンバインドジャパンカップの東京五輪出場枠を持つ最上位選手(男女各1名)
つまり一人目の内定者は、クライミング世界選手権で7位以内に入賞した日本人最上位選手です。
二人目は、A,B,Cで東京五輪出場枠を得て、なおかつ2020年5月予定の大会の最上位選手です。
それでは大会の結果がどうなったのか実際に見ていきましょう。
A.クライミング世界選手権
まず一つ目の内定条件は、クライミング世界選手権2019のコンバインドで7位以内の日本人最上位選手になることです。
コンバインドとは、複合種目のこと。東京オリンピックでの正式競技となります。スピード、ボルダリング、リードの3種目を1日で行い順位を決めます。種目順位の掛け算で総合順位が決まります。合計ポイントが低い方が上位となります。
世界選手権は、まずはスピード、ボルダリング、リードの3種目を行い、それらの順位を掛け算します。ポイントが少ない上位20名がコンバインドの予選に出場できます。2019年8月18日に行われたコンバインドの予選で、20名から8名に絞られます。
2019年8月20日、東京八王子市にあるエスフォルタアリーナ八王子で開催されたクライミング世界選手権2019コンバインドにて、以下の選手が東京オリンピック代表に内定しました。
赤枠は内定者になります。
この大会で楢崎智亜と野口啓代が日本人最上位となり、東京オリンピック日本代表に内定しました。
オリンピック代表選手の五輪延期による影響は!?についてはこちら↓
>【スポーツクライミング】オリンピック代表選手の五輪延期による影響は!?
まだ内定ではありませんが原田選手と野中選手が7位以内となり、日本は二つ目の出場枠を獲得したかたちとなります。
それにしても、内定した楢崎選手と野口選手はスタミナも兼ね備えていて本当に驚きました!!
世界選手権は本当に壮絶な戦い。決勝進出者はボルダリングにリード、スピードと3種目を行い、さらにコンバインドの予選でまた3種目やって、さらに決勝で3種目って、、、めちゃめちゃ疲れますよね…。
ここで大きな問題が!
もう一人の日本代表は、2020年5月予定のコンバインドジャパンカップで決めることになっていたのですが、ここで大きな問題が発生します。
2019年10月に入って、IFSC(国際スポーツクライミング連盟)は日本の代表選考を認めず、世界選手権2019で7位以内の日本人上位2名がオリンピック内定と発表しています。
これが適用されると日本人は、原田選手と野中選手が代表内定となります。
IFSC公式ホームページを見ると、既に原田選手と野中選手が記載されていることがわかります。
この状況を受け2019年11月1日、JMSCA(日本山岳・スポーツクライミング協会)が会見を行っています。
何ら説明がないまま従来の態度を翻して、基準の解釈の大きな変更を行ったということで提訴します。
スポーツ仲裁裁判所に「IFSCの新しい解釈を取り消してもらう」というような申し立てをしています。
B.オリンピック予選
そんな中、2019年11月28日~12月1日、フランス トゥールーズでオリンピック予選が行われました。
オリンピック予選では、6位以内の上位2名が出場枠を獲得します。
結果は以下になります。
赤枠は内定者になります。海外の選手はどんどん決まっていってますね。
スポーツ裁判所の判断次第で状況は変わるものの、男子は1位の藤井選手と3位の楢崎(明智)選手、女子は1位の伊藤選手と5位の森選手がオリンピック出場の可能性を残しましたね。
それでも伊藤選手は喜びをSNSにあげています。
森選手も「まだ道は閉ざされていない」とコメントしていました。
選考基準が二転三転する中、練習も大変かと思いますが頑張ってほしいところです。
C.各大陸選手権
こちらはコロナの影響で大会が延期になっています。
まとめ
現時点では日本代表の二人目の内定者はまだ決まっていません。コロナの影響もあって、現在は平行線の状態です…
東京2020からオリンピックに追加されたスポーツクライミングですが、盛り上がっていくことを願っています。
進展ありましたら更新していこうと思います。最後まで読んでいただきありがとうございます。
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